自律神経とは
自律神経は、私たちの身体のあらゆるところに張り巡らされています。
自分の意思とは関係なく体の器官に必要に応じて働いてくれているのです。
では自律神経はどのように働いて、私たちの生活に関わっているのでしょうか?
たとえば、朝になると目が覚めますが、夜になれば眠くなって寝ます。
仕事をしているときは、頭が働いて体を動かします。
休憩中は、頭も体も休めるかと思います。
また、お腹が空くと食事をして、食べたものは胃で消化します。
このようにして、私たちは普段なにげなく生活しています。
あなたが特別意識していなくても、自律神経はいつも働いているのです。
自律神経は、状況に応じて心臓・胃・肺・体温調節・代謝・生殖器など体のさまざまな器官をコントロールしています。
その自律神経は1つだけではないのです。
じつは、2つの種類があります。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類がある
交感神経の働き
交感神経は考えたり、体を動かすときに働きます。
昼間に仕事の事で悩みがあったとします。
その悩みを寝る前に考えてしまうと、興奮して眠れなくなります。
脳が交感神経に切り替えることができずに覚醒して眠れなくなるのです。
また、交感神経が働いた状態は体を緊張させます。
パソコン作業で画面を見続けていると、目がチカチカして痛みを感じます。
このときは、瞳孔が開くからチカチカ痛みます。
光の刺激を受けるため、いつまでも交感神経が働いているからです。
よく腰が痛くなる方・肩こりが続くような方も、交感神経が働きすぎて血管が
狭くなって血流が悪くなるためです。
副交感神経の働き
副交感神経は脳や体を休ませるときに働きます。
リラックスしたり、眠っているときは副交感神経が働きます。
眠れるときは、副交感神経が働いて脳が休まります。
パソコンから離れて休むと瞳孔が閉じて目のチカチカ・痛みが治まります。
あと、このようなことありませんか?
2~3日続いていた肩こりや腰痛が今日になって痛くなくなることって。
副交感神経が働いて、血管が拡がり血流がよくなるからです。
この2つの神経が、各器官に必要に応じて、自動的に切り替わります。
ストレスが続くと、交感神経と副交感神経の切り替えがうまく働かなります。
このように自律神経は、あなたが生活するうえで欠かせない大事な神経なのです。
各器官と自律神経の働き
| 器官 | 交感神経 | 副交感神経 |
|
瞳孔 唾液腺 気管 心臓 冠動脈 皮膚 血圧 胃腸の働き 消化液の分泌 胆のう 膀胱 立毛筋 汗腺 陰茎 子宮 |
拡大 量が少なくなる・濃くなる 広げる 拍動が早くなる 収縮する 収縮する 上昇する 抑制する 分泌を抑える 胆汁の分泌を止める 拡大(閉尿) 収縮 汗が濃くなる 血管が収縮する 収縮する |
縮小 量が多くなる・薄くなる 狭める 拍動が遅くなる 拡張する 拡張する 下降する 促進する 分泌を高める 胆汁の分泌を高める 収縮(排尿) 緩む 汗が薄くなる 血管が拡張する(勃起) 拡張する |
|
白血球 呼吸運動 |
増加する 促進する |
減少する 抑制する |
交感神経と副交換神経、この2つの神経のバランスが保たれていれば、胃腸の働きや体温・血圧などの調節が自動的に切り替わり、体の環境を維持することが出来るのです。
環境に応じて働く自律神経の周期
1日の周期
陽が昇り始めるころに交感神経が働き始めます。
朝に目が覚めるのも交感神経が働きだしたからです。
日中も交感神経が働くので仕事も出来ます。
日が暮れてくると、副交感神経が働き始めます。
夜には、その活動が強くなるので眠くなってくるのです。
季節の周期
自律神経は季節によっても働く周期があります。
夏は、汗をかきやすいですよね。
体温を下げるために副交感神経が働きます。
暑い季節なので汗をかいて体温を下げてくれます。
冬は、寒い時期なので体温が下がります。
体温を逃がさないように交感神経が働いて血管が収縮します。
脳と自律神経の関係
自律神経に欠かせないのが脳との関係です。
自律神経は、脳からの情報や指令を受けて各器官に働きかけます。
自律神経自体が情報や指令を各器官に働きかけることはないのです。
脳は、大脳と脳幹・小脳・脊髄の4つに分かれています。
そのなかで大脳は、表層の部分の新皮質と深層の辺縁系の部分に分けられます。
大脳新皮質は、外部からの刺激(物の考え方や経験)に対して知性や理性が働き、本能や情動を抑えます。
また、物事を考え、理解し記憶して判断する働きをしてくれます。
大脳辺縁系は、外部の刺激(痛みやストレス)によって食欲や性欲など本能的な欲求や怒り・恐怖などを感じます。
脳幹は、間脳・視床下部・中脳・橋・延髄に分けられます。
小脳は、身体のバランスを司っています。
危険だと感じて回避するときは、この辺縁系が働いてくれます。
危険を感じた辺縁系は、脳幹の視床下部に情報や指令を出して自律神経が反応し、各器官へと伝えてくれています。
自律神経と各器官への反応の伝わり方

刺激を感じた脳は、視床下部を通じて自律神経に伝わり各器官に反応が表れます。
自律神経失調症を知りたい方は、「自律神経失調症」をご覧ください。
ストレスを知りたい方は、「ストレス」をご覧ください。
自律神経失調症が悪化するとうつ病になる確率が高くなります。
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